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ブログ 【一水四見(いっすいしけん)】

住宅の塗り替えは儲からない。

住宅の塗り替え塗装って本当に儲かると思いますか?

俺は断言します。
儲かりません。特に住宅の塗り替えは。住宅の塗り替えに限らず塗装業者が商売として成り立つ時代ではないし、この先はもっと苦しめられてゆくはず。

塗装工事は建築業の中最もリスクの大きい工事なんだ。
塗装工事は塗れば仕事は終わりというものではない。最低限でも塗装して5年ぐらいは何か不具合、仮に施工側の過失で無かったとしても、必ず呼ばれて無償で直さなくてはとならない。
契約書があろうが無かろうがそんなことは関係ないし、直請負だろうが、下請けだろうがまったく関係なく施工したものが直すのが暗黙のルールだからだ。

請負金額は価格破壊して赤字スレスレな情態なのに、5年間も縛られるなんて理不尽でしかない。

直請負なら当たり前でも、下請けでもそんなリスクを背負わなければ仕事はもらえないのが塗装業の真実の姿だ。

請負管理会社、つまり営業会社は下請けに工事をやらせる。下請金額を決めて工事に入るのだが、この時に一番安くやる下請に発注する。その営業会社がより組織化されればされるほど、情などの人間味ある関係はまず気づけない。
営業管理会社は下請は道具でしかない。「生かさず殺さず」に良いように使う。
気に入らなければ別の下請に仕事を出せばいいだけのことだと思っている。実際、下請けしかできない塗装業者は塗装業者の全体の半分だからだ。だから、仕事さえ取ってくれば安くてもやり職人は腐るほどいる。

実際、俺も塗装職人にはまったく困ってないし、ただ、俺は誰でも安ければ良いからでは使わない。

俺は職人の人柄で選ぶ。仕事を損得、利害関係で考える職人には仕事は出さない。
仕事に金以上の価値を見いだせない職人は俺からしたら信用できないし、良い仕事をするとは思えない。

金よりも大事なことの追求が仕事の醍醐味でなくてはならない。

どんなにちゃんと仕事をしても何十棟、何百棟施工すれば不具合は出る。
実際、サラリーマン時代から施工させて頂いた物件でも不具合が出ている。サラリーマン時代のものだから、俺には責任はないけれど言われれば治してやりたいのは人情じゃないか?
今、俺がそれをその時施工した職人に直させないで自らハシゴで直す時間と手間は1円にもならない。

でも、それが塗装工事を請負リスクだと初めからわかっているから、当たり前に金にもならないことでもやるわけだ。しかも、サラリーマン時代に請負った物件を。

だから、俺は仕事や人間を損得、利害関係でしか見れない者は大嫌いなだから、一緒に仕事をしようとはしない。要するに下請けには使わないってことなんだ。

仕事を損得でしか考えられない者はまったく信用できない。
それに仕事以外の人間関係も損得でしか気づけない者は人から信用されないし、相手にもされない。味方になってくれる人もいない。

それなのに、そう言う者には利用しようとする者が必ず近寄ってきて良いように利用される。

俺は思う。
自分の回りに自分を守ってくれる仲間やブレーンがいないなら、それは自分自身に問題があるからだ。損得や利害関係で人間関係を構築しようとしてる者にはまともな人間は近づかない。
全て自分が悪いから回りにろくな人間しかいないのだ。

利害関係や損得でしか人を見れない者ほど、得する人間にはものすごく丁重に対応して良い人間関係を構築する。しかし、利用価値の薄い人間には明らかに人を小バカにした態度を取る者が多い。
それって以外に本人は気づいてないみたいだけど、それでかなり嫌われるんだよね。

塗装業者でそれなりに生き延びているのは、やはり損得を超えた情で仕事をしている職人なんだよ。決してすごく儲かるわけじゃないけど、心に余裕がある分だけ、仕事を出す側も、「いつも一生懸命やってくれているし、無理なことも対応してくれているから」といつもより多めに予算をくれることもたくさんあるんだ。

結局、仕事は人間関係のコミュニケーションで変わる。
ただひとつだけ言えることは、利害関係、損得だけで人間関係をコミュニケーションすれば嫌われて、損するだけだ。

人を使うのが下手でうまくいかないのは、人を利害関係、損得でしか見れないからだ。 

人は損得や利害関係だけで動く生き物ではない。
人は情や義で動く生き物だ。

人は全て損得や利害関係で成り立ってる訳じゃない。

心が貧しいものが商売をやって成功などしない。
なぜなら、心が貧しい者ほど利害関係、損得でしか人を見れない人だ。

かわいそうな人だ。



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