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ブログ 【一水四見(いっすいしけん)】

水性ハイドロテクトカラーコート(光触媒)に騙されるな

俺は外壁塗装用の光触媒をまったく信用していない。
外壁塗装用の光触媒と言えば『ハイドロテクトカラーコート』が有名だが、俺から言わせたらまったく意味を成さない金をどぶに捨てるようなものだ。

外部用光触媒自体、胡散臭い。何が胡散臭いかと言えば『超親水性塗膜の形成』と自身満々に言っているんだが、それは光触媒だから超親水塗膜を形成しているんではなく、酸化チタンと無機材の性質から作り出されるもので、わざわざ、光触媒にしなくても、今の日本の塗料メーカーの技術なら簡単に作れる。

俺が考える光触媒の性質は有機物を分解することで除菌化できる。それもブラックライトのような紫外線を当てることで除菌、抗菌する。
そんな認識だ。 
要するにかなり強い紫外線があたらなければ有機物は分解されないということだ。

外壁用の光触媒、ハイドロテクトカラーコートなどの紫外線による分解能力など皆無に近いと考える。
しかし、たしかにハイドロテクトカラーコートの施工した外壁は汚れが付きにくいし、キレイさは継続されやすい。
しかし、それは光触媒の分解能力からではない。超親水塗膜の形成によって、外壁全体に雨水などが馴染みながら落ちてゆくために、一定の雨水の道を作らないためだ。

先程も述べたが、酸化チタンと無機材の組合わせにより、いくらでも超親水塗膜は作り出せる。
超親水塗膜に最も適しているのは無機形クリヤーコーティングだ。
超親水性塗膜になればなるほど、帯電防止性が優れるために、塗膜に汚れなどが付着して定着しにくくなる。仮に汚れやホコリが塗膜に付着しても、雨などで汚れやホコリは流れ落ちる、いわゆるセルフクリーニング効果が期待できるわけだ。

わざわざ、光触媒で汚れやホコリなどの有機物を分解しなくても、十分雨水などで落ちる。

実際は光触媒ハイドロテクトカラーコートなどは光触媒で分解して汚れやホコリが落ちているのではなく、元々、形成されている超親水膜による性能だと考える。

光触媒技能を持たせることで、お客様に付加価値をつけさせて高額な塗装工事を薦めて、利益を得ようとするための武器だと俺は思っている。

俺が仕様を組むなら下記のように提案する。

①水性ハイドロテクトカラーコートEX(最上級タイプ 時期塗り替え20年~25年メーカー算出)

変更提案①
上塗■日本ペイント シェラスターNEO(2液型無機塗料)+オーバーコート■日本ペイント クリスタコート(無機系コーティング材) 

変更提案② 
上塗■日本ペイント オーデフレッシュF(水性フッ素樹脂塗料)+オーバーコート■クリスタコート(無機系コーティング材)

変更提案③
上塗■水谷ペイント ナノコンポジットF(無機有機ハイブリットフッ素樹脂塗料)+オーバーコート■日本ペイント クリスタコート(無機系コーティング材)

②水性ハイドロテクトカラーHG(時期塗り替え15年~20年メーカー算出)

変更提案①
上塗■水谷ペイント ナノコンポジットW(無機有機ハイブリットシリコン樹脂塗料)+オーバーコート■日本ペイント クリスタコート(無機系コーティング材)

変更提案②
上塗■日本ペイント スーパーオーデフレッシュSi(水性アクリルシリコン樹脂塗料)+オーバーコート■日本ペイント クリスタコート(無機系コーティング)


最低グレートの『水性ハイドロテクトカラーSP』に関してはあえて使うレベルの塗料ではないので、菊水化学の『水系ファインコートシリコン(低価格水性アクリルシリコン)』やロックペイントの『ビルロックⅡ(低価格水性アクリルシリコン樹脂塗料)』でも十分太刀打ちできるレベルの塗料である。

《結論》
外壁塗装用の光触媒は、ほとんどの塗料メーカーが製品化していない。本当に外壁塗装用光触媒が良いものであるなら、塗料メーカーが真似して商品化しているはずであるのに、塗料メーカーはほとんど光触媒に頼らずに超親水塗膜を形成する無機系コーティング材に力を入れている。

それが答えだ。
『外壁を汚れにくくするのは光触媒技術ではなく、無機系コーティング技術による超親水塗膜の形成が全て。光触媒による分解などどうでも良い』

ただ、高いだけで塗り替え塗装業者やリフォーム業者を儲けさせるためだけの外壁塗装用光触媒などは俺は絶対に薦めない。

騙されるな、外壁塗装用光触媒を薦める塗装業者やリフォーム業者は塗装の知識はまるでないハリボテ知識だ。



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