本当は水性塗料は塗り難くない。

水性塗料が弱溶剤塗料より、塗りにくくて仕上がりが悪いと良く言われるが、水性塗料ばかり扱っているとたまに弱溶剤塗料を塗ると無茶苦茶塗りにくい。

臭いし、特に希釈のシンナーがたまらなく気持ち悪い。

作業性も水性塗料は慣れてしまえば弱溶剤と変わらない時間で仕上がる。

仕上がりもそれほど違わない。艶消しなら水性塗料の方が遥かに美しい。

テカテカのでろでろした光沢仕上げがお好みなら弱溶剤を使えばいいけど、俺の美的センスでは建築塗装でテカテカのでろでろ光沢仕上げはあり得ない。

意図的に意味のある光沢仕上げは美しいものがあるが大抵のペンキ屋、塗装屋が塗り替えた光沢仕上げは下品で気持ち悪く住んでいらっしゃる方の品格までも疑ってしまうんだ。申し訳ないけど。

品位のない、知性もない、そんなペンキ屋、塗装屋ほどテカテカのでろでろの光沢仕上げを美しいと感じるようだ。

センスのない人間はこれだから貧しい。貧しさがにじみ出る仕事に情けなさすら感じる。

品のある仕上げこそ、塗装の醍醐味だと俺は思う。それは、弱溶剤の塗料よりも水性塗料の方がはるかに美しい仕上がりを醸し出せる。
弱溶剤塗料はビニール塗ってるようにしか見えない。何て安っぽいんだ。

水性塗料は塗りにくくはない。それとも、.IPインターナショナルペイントの水性塗料がずば抜けて塗りやすいんだろうか？

でも、俺が販売して使っていただいた職人やDIYの方など、口を揃えて塗りやすいと言っていただいているんだが。

塗装職人でも、使ったことのある人はほとんど使いやすいといわれるし、水性塗料の使いにくいという先入観はなくなったと言われる。

たしかに、ニッペのパーフェクトトップ何かは使いにくい感じはする。あれを塗っているなら弱溶剤の方が良いと思えるかも知れない。

ただ、ひとつだけ言えることは、水性塗料は塗れば塗るほど自分の腕が上がってゆくことが実感できる。

コツを掴めば水性塗料は決して塗りづらくはない。　

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