工期の短さは手抜き工事を疑え！

【工期の短さは手抜き工事を疑え】

塗り替え工事の工期がやたら気になる。足場を組んでから足場撤去まで１週間ぐらいの現場を良く見る。

一概に言えないのだが、俺の経験上、屋根を抜きにしても外壁、軒天、破風、鼻隠し、雨樋、雨樋、戸袋など一通り塗り替えるなら、１週間はムリである。足場の組みバラシを含めれば実質5日。仮に10日の工期でも俺だったらやらない。
そんな突貫工事のような工期でしっかりとした仕事など誰もできない。

『そんなの俺ならできる』と思うのは勝手だがそんなうぬぼれが通用するほど、塗装は甘くない。
もし、現在通用しているとしたら、それはその程度の質の低い世界にいるからだ。回りにいる人間のレベルの低さにあぐらをかいて質の低い仕事をしていればいいのさ。

戸建て住宅の洋風の家で、屋根塗装無しで、後はフル塗装したら、最低14日の工期は必要だ。それ以外ではしっかりとしたメーカー仕様通りに施工されているか？わからない。職人は勝手に自分流の間違った施工をするから信用ならない。

屋根も含めてフル塗装したら、最低21日３週間は必要なんだ。

大体、戸建て住宅の塗り替えの工期目安は、2週間から3週間だ。シーリングの打替があれば1カ月はかかることもある。

とにかく、工期を短縮して利益を取ろうする業者が多い。下請け職人も同じ。一番悪いのは完全自社施工を掲げている塗装業者だ。奴らは、中間マージンを取らないとPRして、その分安く工事を請ける。だから、工期を短縮して人件費を減らして利益を得るわけさ。利益を得る為なら、ピンころ、手抜きなどは当たり前で、開き直って利益を確保する。

だから、工期は短くしようとする。

お客様は、すっかり騙されて。
『思ったより、早く終わってありがとう』なんて言っちゃうんだから始末が悪い。

工期が短いより長い方が良いに決まってるんだよ。それだけ時間かけてやってるんだから。自分たちが手にする利益を削っても時間をかけて施工するんだ。

それが本当のあるべき姿の職人だ。

塗料品質第１主義は、お客様第１主義に繋がるんだ。

工期の短さは手抜きを疑え！

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