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ブログ 【一水四見(いっすいしけん)】

2液型弱溶剤塗料の落とし穴②

建築塗装の職人が混合比率を間違えて施工していることは、塗料販売店なら誰もがわかっているけれど、その事実を黙認してしまわなくては商売がやっていけないのも事実。

下手に職人に注意でもすれば、逆キレして、『お前のところでは塗料を買わない』とでも言いかねない。

俺のように、『塗料品質第1主義』大義名分を掲げて商売をやってる人間じゃなきゃ、とても職人を敵にすることは利口ならしないだろう。

2液型弱溶剤塗料の比率間違いは、塗料の出荷、販売で明らかに証明されている。主剤と硬化剤の比率がしっかり配合されていれば主剤と硬化剤は同時に無くなるはずである。
しかし、現実は主剤のみの注文の方が多い。それは何を意味しているのか?

それは、硬化剤のみ余っているからだ。配合ミスで硬化剤の量が少ない。だから、最終的に主剤が無くなってしまっても硬化剤のみ余っている。

だから、次に注文する時は主剤のみ、注文するのだ。

これが紛れもない事実。秤も使わない。適当に硬化剤をいれるから硬化剤だけあまる。これじゃ、せっかくの塗料も力を発揮できないってもんだ。

たしかに、2液型タイプの塗料は1液型タイプの塗料に比べると密着性や強膜性には優れている。主剤と硬化剤が混ざりあって反応硬化する結合は実に魅力的だ。

それは、強いシンナーで希釈する強溶剤型も、塗料シンナーで希釈する弱溶剤型
も、水性型も、みんな1液型に比べれば2液型の方が塗料としては優れているかもしれない。

ただ、そこには扱う職人の質が常につきまとうということなんだ。扱う職人次第で落とし穴に落ちてしまうこともある。

それならば、そんなリスクを背負うより、世の中には1液型でも性能の高い塗料はある。

特に1液型水性型の技術進歩は勢いがある。2液型の塗料に匹敵するくらいの高性能で高機能の水性塗料はたくさんある。

これからの塗装職人は、いかに水性塗料を使いこなせるかで、職人の質が測られる。今時、弱溶剤で塗りたがる職人なんて時代錯誤だ。

鉄部も木部もトイも壁も屋根も、みんな水性塗料で仕上げる。しかも、艶消し、半艶でね。屋根も、艶有なんて塗らない。景観を損なうし、何より艶有りテカテカは実に安っぽいから。

時代は進んでいる。
古い体質の塗装職人は早く引退していただいて、頭の柔軟な賢い職人が残ってくれればいいんだよね。

そのためにも、古い体質の塗装職人を淘汰させるためにも、塗料の啓蒙活動をしていこう。

嫌われようが俺はかまわない。正しいことは俺の中で毎日確実に大きく育ててきた。

嫌われることを怖れたら、何も変わらない。きっと、俺のことが嫌いな者は、正しい塗装ができてない者だよね。



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