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ブログ 【一水四見(いっすいしけん)】

2液型弱溶剤塗料の落とし穴

水性アクリルシリコン樹脂を質の低い物と決め付け、2液型弱溶剤アクリルシリコン樹脂を薦める塗装業者がいるが、実は
2液型弱溶剤の主剤と硬化剤を規定比率でまぜて使用する塗料には、落とし穴があるんだ。

この落とし穴にはまったら、どんなに高性能な塗料でも、まったく意味をなさない状況下に陥る。それが、まれなことではなく、よくおこることなんだけど、見た目では分かりにくい。

塗装業者で、この2液型弱溶剤の塗料をしっかりと扱える職人は以外に少ない。
塗装職人のほとんどは、計算能力が極めて低い。したがって、主剤と硬化剤を規定の比率(重さ)で混ぜる計算ができないということなんだ。

主剤と硬化剤の比率がしっかりと混ぜ合わせ始めて、しっかりとした塗膜になるわけだ。主剤と硬化剤の混ぜる比率が間違えば不具合がおきる。

例えば、密着不良や硬化不良など。見た目でわかる酷い状態になることもあるし、見た目ではわからないが不具合がおきている場合もある。

工場などでラインで塗装する時も、この主剤と硬化剤を混ぜる2液型タイプの塗料を使うが、工場などでは、しっかりとした管理のもとで混合されている。希釈するシンナーまでもしっかりと比率通り混合されている。

そこまでやって始めてしっかりとした塗膜になる。

それが、建築塗装ではあまりにもいい加減に扱われているのが事実であり、真実だ。実際、比率で混合しなくてはならないのに、計量器を持ってないし塗装業者が多いのだ。シンナーも適当に塗りやすいように希釈する。
何より、比率の計算ができない。10:1 4:1 7:1とこの計算ができない。それが、もっと複雑な比率になるともっとわからなくなるんだ。85:15なんて比率の塗料も俺は良く使うけど、実際には比率の計算などは小学生の算数程度の学力があればわかることなんだけど、何せ、塗装職人はそんな簡単なことすらわらからない奴らが多いわけさ。

そんな奴らが、2液型タイプの塗料を扱えば、どうなるかお分かりでしょ?

比率配合が間違えば密着不良や硬化不良をおこして、本来の性能は発揮されない。一年後、三年後、五年後と不具合がおきる可能性は高いのだ。

だったら、馬鹿は馬鹿なりに扱い安い塗料を使った方が利口だということだ。比率計算ができなければ1液型の塗料を使えばいいのさ。いくら、2液型の塗料が性能が良いとしても扱う人間がダメなら本末転倒なんだ。

だから、質の高い水性塗料を使うべきなんだ。下地の状態や水性塗料の性質をしっかり極めて塗装した方がよっぽど間違いのない安心できる塗装になるんだよ。

俺の塗料販売の経験からして、2液型タイプの塗料を扱う職人でしっかりと配合で塗っている者は2割に満たない。ほとんどが硬化不良と密着不良をおこしている。普通は見た目ではまったくわからないけど、見る人が見ればすぐにわかる。一番に問題がおきるのが変色だ。変色や退色が早く出る。この状態ならまだましだけど、剥がれや膨れなどが出る場合があるんだ。 

まあ、配合がまともにできない職人は、不具合がおきれば必ず塗料のせいにするから始末が悪い。  

2液型タイプの塗料を薦める塗装業者は信用できないと思って間違い。

経験豊富の塗料販売店のこの俺が言うんだから間違いない。

塗料品質第1主義の塗料販売店だから、塗料の品質を下げる職人には塗料は販売しない。

それだけは絶対に譲らない。



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