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ブログ 【一水四見(いっすいしけん)】

高品質高価格塗料で塗り替えをするな

【高級高品質高価格塗料で塗り替えをするな】

「築年数10年~15年以上経過した建物には、高品質高価格塗料で塗り替えをするべきではない。」
それが俺が導き出した結論である。

傷んだ建物にいくら高品質の塗料で塗装したところでメーカーの示している耐候年数(自然の状態で塗装した場合の塗料の持ち)はとても届かない。

実際、痛み具合にもよるが塗装業者レベルの補修では間違いなく気休めでしかない。塗装業者が下地補修をやったとしても、それらは本来の傷みの原因を解決したのではなく、「臭いものにフタ」をしたに過ぎない。傷んだ箇所は基本的には交換すべきなのである。塗装で何とかするものではない。

錆びたトタン屋根は本来は交換するべきなのである。いくら錆をケレン研磨したところで完璧に取りきれるわけじゃない。そこにどんなに優れた錆止めを塗って高耐候性塗料を塗ったところで残存した錆は死なない。やがて錆が表面上に出てくる。それが安いシリコン塗料だろうと高級なフッ素塗料だろうと中から出てくる錆には大差ない。

だから、一度錆びたトタン屋根は葺き替えるべきである。
しかし、葺き替えるにはお金が塗装よりかかる。だから、塗装にして、少しでも長く持つようにと高品質のフッ素塗料なんか塗るのはお金をドブに捨てるようなものだ。安い塗料で十分である。錆が残存している状態では大差なく錆が表面上に現れるから。内側からの問題にはどんなに高品質塗料を塗っても問題が起きるのを先伸ばしにはできない。 

だから、一般的塗料を塗っていればいいのだ。

モルタルなどの外壁も同じで外壁にひび割れなどが出てきている場合は、どんなに適切な補修をしたとしても、高品質塗料で仕上げるべきではない。

一度ひび割れが発生した場合は、構造上に問題がある。だから、またひび割れが発生する可能性がある。

安易に考える塗装業者は、「中塗りに弾性防水塗材を塗装しますから、ひび割れにも追従しますから安心ですよ」と。
はっきり言って塗料程度で建物の構造上により発生するひび割れを抑制することはできない。
塗装することでひび割れを起こさないなんて嘘を平気でいう業者が昔はたくさんいた。だから、やたらと弾性塗材を塗装した建物が多い。 
俺は外壁に弾性塗材を持っていくことには反対派なんだ。
まあ、反対の理由はまたの機会に説明します。

話は戻りますが、ひび割れが発生するような外壁にいくら高品質塗料を塗ったところでメーカーの示している耐候性は望めないということ。また、ひび割れが発生して補修しなくてはならない。ひび割れたところから内部に水分が発生してそれが蒸発する時、内部から表面の塗膜を傷め劣化させる。

だから、そんなに高品質塗料など使わなくて良いのだ。

なぜ高品質塗料を塗装業者は勧めてくるのか?

それは、塗装単価をあげて利益を取るためだ。塗料販売店も、塗料メーカーも高品質塗料の方が利益率が高いからだ。
あまり、頻繁に使われていないから利益を高められるから勧めてくるのだ。

今の塗り替え事情を考えたら、高品質塗料などで塗り替える必然性はない。

高品質塗料とは、

フッ素塗料
光触媒塗料
無機有機ハイブリッド塗料
プレミアムシリコン塗料

では、何で塗り替えればいいのか?

汎用のアクリルシリコン塗料でいいのだ。



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