ブログ【一水四見(いっすいしけん)】

良く、職人がうるさいお客様が多くて、ちゃんと塗装していても色々言われると愚痴っていた。

俺は、そう言うお客様の仕事はやったことはないし、お客様に気を使ったことも一度もない。
自分に正直に接しているだけで、無理して自分を作ることもない。

そんなに世間のお客様は色々言うのだろうか。俺が仕事をやらせてもらうお客様は仕事を頂いているのはこちらなのに、顔を見るたびに気を使っていただき労いの言葉をかけていただいている。

休憩のたびに飲み物やおやつを出していただいている。
だから、そんなにうるさいことを言われたこともないので、他の職人の話を聞くと、不思議に思えるのだ。

それは、下請け仕事でも同じで大工さんも、工務店などでも、みんな気を使って頂いている。予算がない仕事の時なんか、物凄く丁重に頭を下げていただくので、俺としては気持ち良く仕事をさせていただくんだ。

たとえ、予算がない仕事でも、塗料メーカーの看板を背負っている施工店であるから、しっかりとした工程の仕事をする。
本当に予算が少なければ私が塗装すれば赤字にはならない。たとえ、１人工が1000円だったとしても塗料代を持ち出さなきゃ、赤字にはならない。下請けを使ったら確実に赤字になるが。

俺のお客様は『次に上乗せするから』って、世の中では次はないと思われているが、俺のお客様はちゃんと予算がある時はちゃんと上乗せしてくれる。

だから、お客様には恵まれているのかもしれないと改めて思うのだ。

良く立ち会い検査みたいなものもやらないし、こちらから検査をお願いしてやって頂くことはあるけど。
『終わったら、いいよ』って言われるだけで。

なんか、他の職人の話を聞いていると苦労してるんだな。

俺は頭を下げられて、仕事をもらってるんたいで、お客様はみんな丁重なんだよね。
だから、自然とお客様のお願いも気持ち良くやってやりたくなるし、多少、自分が損しても、お客様が喜ぶならいいかなって思ったりして。

俺は馬鹿正直な人間なので、相手によって態度をかえることはしないし、基本的にはお客様だろうと歳上だろうとタメ口なんだ。友達に使うほどのくずけたタメ口ではないけど。適度に柔らかいタメ口だよね。

ちゃんと敬語を使わなければいけないしっかりとした場所。例えば葬式だとか。
そういう時にはちゃんと使いますが。

まあ、俺はバリバリの営業マンで売ってこれないものはないんだけど、自慢なのは頭を下げずに物を売るのが得意なんだよね。

でも、営業は飽きるから嫌い。数字に支配されるのも嫌だし。何より毎日営業するのはスキじゃないんだな。

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悪事は己に向え 好事は他に与え 己を忘れて他を利するは慈悲の極み

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お客様

悪事は己に向え　好事は他に与え　己を忘れて他を利するは慈悲の極み