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ブログ 【一水四見(いっすいしけん)】

信頼を失う営業スタイル

どんなに良い商品や提案でも、即決を求めて契約をせまる営業スタイルは基本的にはダメ。お客様に考える猶予を与えず一気に契約に結びつけようとするのは、営業を経験する者ならわかるはずだ。

即決を求める=お客様本位ではない

それは、考える余地を与えれは必ず購入意欲は半減するのはたしかだ。人の記憶はそう言うものだ。
だから、一気にねじ伏せて契約に結びつけるというやり方はいかがなものか?

空回りになるリスクは常に背負うのは営業では当たり前のことで、それを一度しか会わない相手に白黒つける即効型のやり方は信頼を失う。 

この手のやり方を会社の営業方針として社員にやらせている会社はまず信用できない。
口ではなんとでも言える。誠意を伝える、伝わるには残念ながら時間が必要なのだ。

我々がひとつの塗り替え工事をまったく初対面の人から工事を受注するのにどのくらいの時間をかけるだろうか?

その方がまったく塗り替えを考えていなければ半年、一年はかかるものだ。その間何回も何回も足を運ぶわけさ。

一年後にはお願いするよ。
そう言われても、「だったら契約書だけ書いてください」なんて絶対に言わない。
言えるわけがないんだ。そんなことをお願いしたら、お客様を信頼していないと言っているようなものだ。

たしかに、一年後やらないこともたくさんある。それでも、営業はお客様を信じて待ち続けるしかない。その間、豆に通ったり、連絡をとったりと。

営業は、合理的に仕事をするものじゃないと俺は思っている。合理的に仕事をこなし、一瞬、一瞬成果を得ようとする営業が必ずしも仕事ができるとはまったく思わないし、そいつは必ず息切れがしてスランプに陥る。

俺はこの会社が伸びか?伸びないか?は指揮官が馬鹿みたいな合理的に物事を進めようとするタイプか?見るのだ。

営業も、職人もせっかちな人間は仕事はできない。全てが短絡的な物の見方しかでないから、信用されない。

仕事は、世の中からみたら無駄なことの繰り返しだと思っている。無駄なことにこそ、人間の本質が備わってる。人の信頼は実は無駄な時間の共有だ。無駄な時間を共有したものとの信頼関係は切ってもきれない。営業だろうが、職人だろうが同じ。
限りある貴重な時間を世の中や会社からみたら無駄とされることをあえてやりつづけて今の俺がある。

だから、会社組織には向かない。

それに無駄とされる時間ほど武器になるんだな。合理的に物事を決めつけて生きるのは苦しい。

何でもかんでも、損得で決めるのは好きじゃない。

人間は人間を猜疑心の目で見ている。その猜疑心を解き放ち信頼を勝ち取るのは口先だけの誠意や情熱ではない。

どれだけ、その人のために無駄な時間を費やしてくれたかどうかだ。無駄な時間をその人のために使えば使うほど、その人の猜疑心は研ぎほぐれる。

必ず。

世の中、答えを急ぎ過ぎるな。薄っぺらい営業なんてするな。

もしも、会社の方針が結果ばかり求めるような会社なら先はない。

お前たちのような仕事はやりたくないからやめる言ってしまえ。

そんな会社、先はない。どんなに大企業だろうが。



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